毎晩、同じ場所で止まる。
「歯磨きしなさい」 返事はする。でも動かない。 5分後にもう一回言う。またする。また動かない。
怒りたくないのに、だんだん声が大きくなっていく。
これ、うちだけじゃないと思う。
動かない理由は、1つじゃなかった
最初は「やる気の問題」だと思っていた。 でも観察してみると、動かない理由って、何層かに重なっていた。
一層目:気持ちの問題
テレビの続きが気になる。 ゲームの途中で呼ばれた。 ソファから、動きたくない。
やる気がないとき、普通にある。それはそう。 歯磨きより、今やってることの方が大事なんだから。 大人だって、ダラダラしたい夜はある。
二層目:タイミングの問題
「歯磨きしなさい」と言われても、今じゃない感がある。 動き出すきっかけがないと、人はなかなか動けない。
テレビを見ながら、ご飯を食べながら、 「あとで」がずっと続いていく。
意志の力で毎晩動ける人なんて、大人でもいない。 きっかけがないと、無理なんだと思う。
三層目:物理の問題
洗面所が遠い。暗い。夜は一人で行きたくない。 子どもにとって、洗面所は思ったより遠い場所だったりする。
リビングから廊下に出て、暗い洗面所に一人で行く。 大人には何でもないその動線が、子どもにはけっこうなハードルだったりする。 (怖いんだよね、暗いと。)
仮説:流れに乗せると、動きやすくなる
怒っても動かないのは、やる気がないからじゃなくて、 流れに乗れていないからかもしれない。
動き出すきっかけを作る。 すでに動いている流れに、セットで乗っける。 物理的なハードルを下げる。
この3つが揃うと、「めんどくさい」はそのままでも、 なんとなく動ける夜が増えることがある。
小さい工夫、いくつか
うちで試してみたこと、いくつか。 正解じゃないし、家によって全然違うと思う。
テレビを、きっかけにする 「テレビが終わったら歯磨き」と決める。 タイマーで自動オフにしてしまえば、交渉もいらない。 テレビが消えた流れで、そのまま動ける。
お風呂あがりに、そのままセットにする お風呂から出たついでに歯磨き、と決めるだけ。 すでに動いている流れに乗っけると、別で動き出す必要がない。
リビングに歯ブラシを置く 洗面所に行かなくていい。 怖くない。寒くない。ソファの近くで済む。 「そこまで行く」がなくなるだけで、動ける子もいる。
何かとセットにする 歯磨きだけを単独で「やりなさい」と言うより、 何かの流れの中に組み込んでしまう。 条件反射的に動ける仕組みができると、毎晩言わなくて済む日が増える。
声かけを、仕組みに任せる 毎晩「歯磨きしなさい」を言い続けるの、親もしんどい。
うちではアレクサが時間になると声をかけてくれる。 「歯磨きの時間だよ」と機械が言うだけで、 親が言うより流れやすい日がある。
親が注意役になり続けなくていい。 それだけで、夜の空気が少し荒れにくくなる。
AIや家電を、「頑張るため」じゃなく、「詰まらせないため」に使う。 それも、homeflowが大切にしたい考え方の一つです。
→ AI活用編で、もう少し詳しく書きます。
詰まる場所は、家によって全部違う
歯ブラシかもしれないし、タイミングかもしれない。 暗い廊下かもしれないし、テレビかもしれない。
「うちはなんでここで止まるんだろう」と観察するところから始めると、 意外と小さいことが原因だったりする。
正解はない。 その家の、その子の、詰まる場所を探していくだけ。
めんどくさいはそのままでいい。 ただ、流れに乗りやすい仕組みが一つあるだけで、 うまくいく日もあれば、全然流れない日もある。 それでも、毎晩の「歯磨きしなさい」が、少し減る夜がある。
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