カテゴリー: もの

  • 小さいガーゼが、家にある。

    homeflow — living & texture

    ※この記事にはアフィリエイトリンクを含みます。

    15センチ四方くらいの、小さいガーゼハンカチを家に置いている。

    ご飯の時にお絞り代わりに使ったり、少し何かを拭く時に使ったり。朝、出発前に子どもの口の周りが少し汚れている時は、濡らしてさっと拭く。化粧品のコットン代わりに使うこともある。

    特別に意識しているわけではないけれど、気づくと手に取っている。なんとなく家にあって、なんとなくみんな使う。そういう布だ。

    ティッシュでいい場面もある。でも、ガーゼの方が気持ちいい時がある。うまく説明できないけれど、何かを拭く時に、ティッシュよりガーゼの方がしっくりくることがある。

    手触りなのか、厚みなのか、よくわからないけれど、なんかそういう感じがある。

    洗濯機で洗うと、シミも残らず綺麗になる。白い小さい布が、また普通に使えるようになる。それだけのことなんだけど、なんか好きだ。

    うちは、なんとなくガーゼがある。

    すごく使いやすいのだ。

    text — homeflow編集部

  • 保冷剤は、夏になると出番が来る。

    homeflow — family & season

    小さい保冷剤は、気づくと増える。

    ケーキを買った時。
    デパートの地下で何かを買った時。気づくと、冷凍庫の隅に溜まっている。

    でも、増えすぎたらもう諦めて捨てる。
    意外と、そこはちゃんと管理していると思う。

    ちゃんと買った大きい保冷剤もある。

    ただ、それは一年中冷凍庫に入っているわけではない。冬のあいだは使わないので、常温で置いてある。

    でも夏になると、急に冷凍庫に現れる。

    昔は、大きい保冷剤を旦那が五、六個冷凍庫に入れていた。
    普通に文句を言われるやつだ。

    ただでさえ夏の冷凍庫はいっぱいなのに、そこへ大きい保冷剤がどんと入ってくる。

    本気で邪魔だ。

    いろいろあって、今は二つくらいでなんとか落ち着いた。
    それでも急に現れると、今でも少しイラッとする。

    でも、使う。

    子どもが試合の日は、クーラーバッグに保冷剤を入れる。
    水筒、タオル、軽食。暑い日の試合の準備物は多い。

    そういう日に、冷凍庫にいた大きい保冷剤が急に頼もしくなる。

    普段は邪魔なのに。
    急に頼もしい。

    なんなん。

    綺麗な夏ではない。
    準備物が多くて、少し大変な夏だ。

    でも、保冷剤はいる。

    好きとか、安心するとかではない。
    いるからね。
    いるよね、夏は。

    イラッとするけど、使う。

    夏の家族を、裏側で支えている感じがする。

    邪魔者だと思っていたのに、結構頑張ってるかも、と毎年思う。

    text — homeflow編集部

  • 小玉スイカが、ちょうどいい。

    homeflow — kitchen & season

    子どもたちはスイカが大好きだ。

    赤いところを夢中で食べる。小さい手で持って、種を気にしたり、気にしなかったり。
    どんどん食べる。

    それを見ていると、夏だなと思う。

    私は食べられそうな時に、子どもたちと一緒に少し食べるくらい。

    旦那は、スイカがあまり好きじゃない。

    だから、子どもたちがほとんど食べている。

    食べ切れなかった分は容器に入れて冷蔵庫へ。
    皮も出る。

    まぁ、いっか、と思いながらやっている。

    大きいスイカは冷蔵庫に入らない。だって入らんもん。
    だから、自然と小玉スイカになる。

    でも、小玉スイカって、なんか可愛い。

    ころんとしていて、切ると中がぱっと赤い。
    大きすぎないのに、ちゃんと夏が入っている。

    出始めのおいしい時期の小玉スイカが、特に好きだ。

    子どもたちが赤いところを夢中で食べている。
    ころんとした小玉スイカが、少しずつなくなっていく。

    それだけで、少しうれしい。

    大きな夏じゃなくていい。
    うちに入るくらいの、赤くて可愛い夏。

    これくらいが、うちにはちょうどいい。

    text — homeflow編集部

  • 甘くないシュワシュワが好き。

    homeflow — kitchen & drink

    うちにはソーダストリームがある。
    炭酸水をたまに買うというより、家で作る。かなりよく使っている。

    ジュースみたいに甘くない。
    水より少し楽しい。
    お茶とも違う。

    甘くないのに、シュワシュワしている。
    それが最高だ。

    自分が炭酸水を好きだからか、子どもたちもかなり小さい頃から飲んでいた。

    一人は1歳前後から欲しがって、「おいしい」と言って飲んでいた。本当に?と思いながらも、まあ水だしな、と思ってあげていた。

    別の子は5歳くらいの頃に、もらったカボスを炭酸水に絞って飲んで、「ジュースみたいでおいしい」と何杯もおかわりしていた。

    知り合いにその話をしたら、その家の大きい子でも、それは飲めなかったらしい。たぶん、そちらの方が普通の感覚なのかもしれない。

    最近は、ビールの代わりに炭酸水を飲むことが増えた。
    ビールは好きではあるけれど、最近は、なくてもまあいいかと思う日が増えた。

    その代わりに炭酸水。
    でも、これがちゃんとおいしい。

    生姜シロップやレモンシロップを割る時にも使うけれど、シロップがなくても普通に飲む。

    むしろ、ただの炭酸水が好きだ。

    甘いものはいらない。
    でも、水だけだと少し物足りない。
    お酒じゃなくてもいい。

    そういう時に、甘くないシュワシュワがある。

    ただの炭酸水なのに、ちゃんとおいしい。
    水より少し楽しくて、ジュースほど甘くない。

    たぶん、そこがいい。

    text — homeflow編集部

  • 瓶の中に、季節の色が入っている。

    homeflow — kitchen & season

    毎年きっちり並ぶわけではない。
    作る年もあるし、気づいたら通り過ぎている年もある。うまくいく時もあれば、かびたり、残ったりすることもある。

    でも、瓶の中に季節の色が入っている景色が好きだ。

    生姜シロップは、新生姜の時期に作ることが多い。炭酸で割ると、ジンジャーエールになる。

    本物っぽいジンジャーエールを飲んだ時の嬉しさが、子どもの頃からある。自分でも作ってみるけれど、子どもには「辛い」と言われる。結局、自分が飲むことが多い。

    甘い中に、生姜のきりっとした辛さが少し残る。
    その感じが好きだ。

    レモンシロップは、地元のレモンをたくさんもらうことがあって作る。

    レモンが瓶の中で黄色く重なっているのを見ると、少しうれしい。子どもたちは、これが一番喜ぶ。

    ただ、全部がちゃんとシロップに浸かっていなかったりする。上の方が少し浮いていて、あ、と思った時にはもう怪しいこともある。

    それでも、たぶん一番作っている。

    赤しそシロップは、砂糖を思いきり減らして自分用に作る。その方がすっきりしておいしい。

    子どもたちはあまり飲まないし、自分も甘い飲み物をそんなに飲まないから、しばらく残っていることもある。でも、少し疲れた時に飲むとおいしい。

    そして何より、色が本当にきれいだ。
    あの赤紫が水の中に広がる感じが好きだ。

    シロップを作ること自体が目的というより、新生姜の琥珀色、レモンの黄色、赤しその赤紫が、瓶の中に入っている景色が好きなのかもしれない。

    ちゃんと続く手仕事というより、その時期に少しだけ色を閉じ込めておく感じ。

    うまくいく時もある。
    かびる時もある。
    残る時もある。

    でも、瓶の中に色があると、なんかうれしい。

    text — homeflow編集部

  • チューブじゃなくて、生姜を刻みたい。

    homeflow — kitchen & scent

    チューブは早い。
    冷蔵庫から出して少し絞ればすぐ使える。
    忙しい時には本当に助かる。

    でも、生の生姜を刻むと、香りが違う。
    包丁を入れた瞬間に、少し辛くて、青くて、きりっとした匂いが立つ。
    それだけで、料理の空気が少し変わる。

    常備しておきたいけれど、生姜はよくだめにしてしまう。

    最近は水につけて保存している。
    そうすると前よりずっと持ちがいい。
    でも、料理はしているのに生姜を刻む気力がない日がある。
    そういう日が続くと、水につけていても、結局だめにしてしまうことがある。

    だから半分諦めて、生姜パウダーも常備している。

    チューブにした方が楽なのは分かっている。
    生姜パウダーがあると安心するのも分かっている。
    でも、できる時はやっぱり生姜を刻みたい。

    毎回ちゃんとやりたいわけではない。
    ただ、あの香りが立つ瞬間を、少し生活に残しておきたい。

    生姜シロップやジンジャーエールを作る時も、たぶん同じだ。
    甘くしても、炭酸で割っても、生姜のきりっとした香りがちゃんと残る。

    でも、まずは生姜をだめにしないところからかもしれない。

    text — homeflow編集部

  • うちは、なぜか麦茶が沸く。

    homeflow — kitchen & flow

    本当はさんぴん茶とか、プーアールとか、ウーロン茶みたいな、中国茶っぽい香りのあるお茶が好きだ。
    でも家では、なぜか麦茶が沸く。

    子どもたちは水でもいいと言うことが多い。
    麦茶派の子も、「お茶なら麦茶」くらいで、水でも大丈夫そうだ。

    それでも旦那は麦茶を沸かす。
    しかも、沸かしている本人がそんなに麦茶を飲んでいるわけでもない。

    水でいいやろ、と思う。
    でも気づくと、冷蔵庫に麦茶がある。

    自分も昔から、家にはお茶があるものとして育ってきた。
    お茶があれば飲むし、なければ自分も結局沸かしている。

    誰かが強く望んでいるわけでもないのに、麦茶は続いている。
    家の謎ルール、みたいな感じだ。
    なんでなん。

    ただ、麦茶をガラスのカラフェに入れているところは少し好きだ。
    ガラスの中に麦茶の色が入ると、ただの麦茶でも少しきれいに見える。
    生活感のある飲み物なのに、カラフェに入ると少し空気が変わる。

    好きなお茶は別にある。
    でも家には、なぜか麦茶がある。

    水でいいやろ、と思うのに、
    なくなると、たぶんまた誰かが沸かす。

    その麦茶がガラスのカラフェに入っていると、
    少しだけ自分の好きな空気に戻る感じがする。

    なんで麦茶なんだろう。
    でも、あるんよね。

    text — homeflow編集部

  • ニワトリのスカートと、水色の余白。

    homeflow — wear & air

    ニワトリのスカートを持っている。

    大きなニワトリが、ぐるりと一周いる。
    スカートの半分以上を占めるくらい、かなり大きい。
    赤やピンクや黄色っぽい色も入っていて、静かな柄ではない。

    でも、そのスカートの地色は水色だった。
    そこがよかった。

    水色寄りの古着のダンガリーシャツを合わせると、
    ニワトリはかなりいるのに、全体は少し涼しくなる。
    柄は強いのに、空気が重くならない。

    膝丈だから、足が出る。
    そこにも少し抜けがある。
    布の面積いっぱいに柄があるのに、どこかに余白が残っている。

    たぶん、そういう服が好きなんだと思う。

    きれいにまとまりすぎていない。
    でも、全部がうるさいわけでもない。
    少し変なのに、ちゃんと空気が通っている。

    友人には、「そのスカートどこに売ってる?」と言われた。
    普通のスカートではないのかもしれない。

    でも、自分の中ではそんなに変な感じはしていない。
    ニワトリがいる。
    でも水色がある。
    柄が強い。
    でも抜けもある。

    そのバランスが、なんか好きだった。

    ズレを狙っているわけではない。
    ただ、好きなものを選んでいくと、
    少しだけ整いきらないものが残る。

    その少しのズレと、余白のある感じに、いつも戻ってくる。

    text — homeflow編集部