瓶の中に、季節の色が入っている。

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毎年きっちり並ぶわけではない。
作る年もあるし、気づいたら通り過ぎている年もある。うまくいく時もあれば、かびたり、残ったりすることもある。

でも、瓶の中に季節の色が入っている景色が好きだ。

生姜シロップは、新生姜の時期に作ることが多い。炭酸で割ると、ジンジャーエールになる。

本物っぽいジンジャーエールを飲んだ時の嬉しさが、子どもの頃からある。自分でも作ってみるけれど、子どもには「辛い」と言われる。結局、自分が飲むことが多い。

甘い中に、生姜のきりっとした辛さが少し残る。
その感じが好きだ。

レモンシロップは、地元のレモンをたくさんもらうことがあって作る。

レモンが瓶の中で黄色く重なっているのを見ると、少しうれしい。子どもたちは、これが一番喜ぶ。

ただ、全部がちゃんとシロップに浸かっていなかったりする。上の方が少し浮いていて、あ、と思った時にはもう怪しいこともある。

それでも、たぶん一番作っている。

赤しそシロップは、砂糖を思いきり減らして自分用に作る。その方がすっきりしておいしい。

子どもたちはあまり飲まないし、自分も甘い飲み物をそんなに飲まないから、しばらく残っていることもある。でも、少し疲れた時に飲むとおいしい。

そして何より、色が本当にきれいだ。
あの赤紫が水の中に広がる感じが好きだ。

シロップを作ること自体が目的というより、新生姜の琥珀色、レモンの黄色、赤しその赤紫が、瓶の中に入っている景色が好きなのかもしれない。

ちゃんと続く手仕事というより、その時期に少しだけ色を閉じ込めておく感じ。

うまくいく時もある。
かびる時もある。
残る時もある。

でも、瓶の中に色があると、なんかうれしい。

text — homeflow編集部