好きな器の話。

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バルセロナの蚤の市で、白い大皿を買った。サタルニア系の、少し業務用っぽい白いお皿で、大皿、ステーキ皿、取り皿。重たかったけど値切って、「まぁいっか!」で旦那に持って帰ってもらった。今、すごくウキウキ使っている。

日本の柄の入った焼き物も好きだ。沖縄で買ったやちむん、宮島をぶらぶらしていた時にたまたま見かけた色鍋島みたいな綺麗なお皿、京都の陶器市で買った薄紫の陶器の器。系統だけ見ると、バルセロナで買った無骨な白い皿と全然違う。でも、並べると、なんとなく落ち着く。

たぶん、「同じテイスト」で好きなんじゃなく、同じ空気が流れているものを好きになっている気がする。少し揺れていて、整いすぎていない。生活へ混ざった時に、空気が少しやわらかくなる感じ。そういうものへ、なんとなく惹かれているんだと思う。

そのものの空気感が一番だけど、どこで出会ったかも、少しだけ器の空気に混ざっている気がする。使う時に、その場所の感じや、歩いていた時の空気が、ふわっと一緒に出てくることがある。旅の思い出を飾りたいわけではない。でも、生活の中でそういうものがふっと立ち上がる感じが、なんか好きだ。

好きな器は、同じシリーズでも同じテイストでもない。でも使っているうちに、少しずつ家の空気へ混ざっていく。そういう器が、なんか好きなんだと思う。

text — homeflow編集部