玄関に、靴の種類が多すぎる。

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玄関に、靴の種類が多すぎる。

スポーツ用の靴。スパイク。登校用の靴。普段履き。長ぐつ。サンダル。

足はそんなにたくさんないのに、靴はなぜか多い。しかも、どれも一応いる。そこが困る。

スパイクはサッカーでいる。登校用の靴は学校でいる。普段履きもいる。雨の日には長ぐつがいるし、夏にはサンダルもいる。使っていないわけではない。だから、捨てればいいという話でもない。

でも、入り切らない。

玄関に靴が並んでいると、家族の動きがそのまま出ている感じがする。誰かが学校に行って、誰かが練習に行って、誰かが雨の日に外へ出て、誰かがちょっとそこまで行く。

きれいに整った玄関には、なかなかならない。

靴箱に入れたはずなのに、気づくとまた出ている。明日も使うから、すぐ履くから、とりあえずここに置くから。そうやって玄関に靴が増えていく。

種類が多いということは、それだけ出ていく場所があるということなのかもしれない。私は片づけたいのに、靴だけはなぜか家族の予定を連れてくる。

学校、グラウンド、買い物、雨の日の道、夏の外。靴は、それぞれの場所へ行くためにある。

そう思うと、少しだけ悪くない。

でも、やっぱり入り切らないものは入り切らない。

玄関に並んだ靴を見るたびに、多いなあと思う。でも同時に、この家はみんな出たり入ったりしているんだなとも思う。

今日も誰かの靴が、少し斜めになっている。

text — homeflow編集部