隠れているつもりになれる場所。

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隠れているつもりになれる場所が好きだ。

実際に隠れているかどうかは、よくわからない。向こうから見たら、普通に見えているのかもしれない。

でも、自分の中では少し隠れている感じがする場所がある。

たとえば、木立の中に少し入った場所。

こちらからは、明るい水辺がきれいに見える。でも向こうからは、こちらが少し影になって、木に遮られて、たぶん見えづらい。

そう思っているのは、中にいる私だけかもしれない。

でも、その感じが落ち着く。

通り沿いの2階のカフェも、少し似ている。

テラス席からは、外を歩く人が見える。でも通りの人からは、かなり首をひねって上を見ないと、こちらは見えない。

本当は見えているのかもしれないけれど、少し隠れているつもりになれる。

そのくらいが、ちょうどいい。

丸見えではない気がする。 でも、閉じ込められている感じでもない。

こちらからは外が見えていて、自分は少しだけ奥にいる。

そういう場所にいると、視界は外に出ていくのに、体は少し守られている感じがする。

公園沿いの家で、外から見ると中は見えないのに、上の方は少しひらけていそうな家がある。

入ったことはないから、本当にひらけているかは知らない。

でも、なんかいいなあと思う。

隠れているつもりになれる場所。

本当に隠れていなくてもいいのだと思う。

自分が少し奥にいる気がして、でも外はちゃんと見える。

その都合のよさが、たぶん好きなのだと思う。

text — homeflow編集部