好きは、急に変わらない。

homeflow — memory & sense

小学校高学年の頃、年の離れた従兄弟から服をもらうことがあった。

従兄弟は小柄で、私は背が高かったので、大人の服でも着られるものがあった。

今思うと、子ども服とは少し違う服だった。ギラッとした素材だったり、丈が短かったり、少し体に沿う形だったり。たぶん、その頃の流行の気配があったのだと思う。

そういう少しクセのある服を、自分の好きな服の中に混ぜて着ていた。

当時もたぶん、少しずらしていたのだと思う。

小学校の先生に「それ、どこで買うの」と聞かれたことがある。嬉しかったのか、照れたのか、あまり覚えていないけれど、その場面だけ残っている。

大人になってから、わかるようになったものもある。

お皿や陶磁器、花瓶のような日用雑貨の良さは、料理をするようになってから少しずつわかってきた気がする。器に目が向くようになったのは、もう少し後のことだと思う。

でも、選ぶものの芯はあまり変わっていない気がする。

自分のスタンダードに、少しクセのある変なものを混ぜる感じ。

その感覚は今の方が少し洗練されたかもしれないけれど、根っこは昔からたぶん、そんなに変わっていない。

text — homeflow編集部