好きなものは、少しずつ混ざっている。

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好きなものは、ひとつの言葉ではあまり言えない。

古いもの、というより、物語があるもの。誰かが使っていた感じとか、どこかから来た感じとか、時間が少し染みている感じ。そういうものに、どうも目がいく。

少しズレているものも。どこかに茶目っ気があったり、少しだけ外れていたりするもの。

空気がきれいなものも好き。白いもの、ガラス、薄い水色、光が通るもの。置いたら、少しすっとするようなもの。

天然素材のもの。布、木、土、石、紙、ガラス。触った時に、あたたかい感じがするもの。

手の跡が残っているものも好きだ。刺繍、織り、編み目、少し歪んだ器。完璧すぎないところに、なんか安心する。

色の名前が少しむずかしいものもある。白だけど真っ白ではない白。水色だけど、少し空みたいな水色。ピンクなのか、ベージュなのか、うまく言えない色。

そういうものが、少しずつ家の中に混ざっている。

全部が主役ではないし、全部に理由があるわけでもない。何に使うのかよくわからないものもあるし、ただ置いてあるだけのものもある。

でも、目に入るとうれしい。

少しずつ集まって、少しずつ混ざって、いつの間にかうちの空気になっている。

text — homeflow編集部