みんな、実家に帰ってくる。

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夏

結婚する頃、もうこんなふうに集まることは減るんだろうな、と思っていた。 連休はそれぞれ夫の実家へ行ったり、 家族ごとに過ごすようになるだろうと。 もちろんそういう時もある。

でも年々、なぜかみんな帰ってくる。 しかも人数が増える。

私は三姉妹で、それぞれ結婚して子どもがいる。 家族にはカナダ人と結婚した人も、中国人と結婚した人もいて、 気づいたら実家がなかなか国際的になっていた。 去年のお盆は、義理のお兄さんの親や妹家族まで泊まっていた。 泊まれる場所があるから集まる、というだけではない気がする。

夫たちも来る。 うちの夫も実家が好きで、かなり胃袋を掴まれている。 子どもたちはおじいちゃんおばあちゃんが大好きで、 毎週末泊まりに行く。サッカーの試合があっても、そこから向かう。 義理の家族が「また泊まりたい」と言っても、 海外からお客さんが来ても、 母は「いいよいいよ」と言う。 断るのを聞いたことがない。

家は広い。 和室も板の間もあって、 少し標高が高いから夏でも風が抜ける。

みんな、わりと自由に過ごしている。 和室で寝ている人もいるし、 板の間でスマホを見ている人もいるし、 子どもたちはどこかへ行ったり戻ったりしている。 べったり一緒にいるわけじゃない。

でも気づくと、リビングに人がいる。
母が何か出して、誰かがビールを開けて、
子どもたちがうろうろして、
なんとなく、そうなる。

引き寄せているわけでも、 誰かが声をかけているわけでもない。 ただ、そこに戻ってくる。

ご飯の準備はすごいし、手伝う量もなかなかだ。 毎回そう思う。

でも来年も帰ると思う。 なんでなんだろうね、という感じだけど、 そういう家だ。

text — homeflow編集部