homeflow — air & everyday
別に散らかっているわけじゃない。 でも、なんか家がスッとしていない日がある。 息苦しいというか、空気が抜けない感じ。 何が原因かと思うと、はっきりしない。
よく見ると、ストックが入り切らなくて、 醤油やみりんのラベルが棚から溢れてきている。 本当は籠の後ろに収めたい。 存在が嫌なわけじゃない。 必要な時にはちゃんと出せる場所へ、 今は空気を休ませたい、という感覚に近い。 でも、戻す場所がない。 だから視界に漂い続ける。 その「ここじゃない感じ」が積み重なると、 空気がじわじわ濁っていく。
子どものキャラ物や色が多いこと自体は、そこまで気にならない。 扉の中や籠の後ろへ戻れるものは、なんとなく成立している。 問題は、戻る場所がなくて、視界に漂流し続けるものだ。 それが増えてくると、息苦しくなる。 「隠したい」は、存在を消したいわけではなくて、 空気を整えたい、ということだと思う。 収納って、物を入れる場所というより、 空気を戻す場所なのかもしれない。
家そのものを完璧に好きなわけではない。 でも、嫌な場所を少しずつ減らしながら、ここまで整えてきた。 セルフリフォームも、その延長だと思う。 「好き」を増やすというより、「嫌い」を減らして、 空気の戻る場所を作ってきた感覚。 そうやって守ってきた空気が、 居場所のないものが増えると、少しずつ侵食される。
季節の変わり目も同じで、 戻せない服がクローゼットに詰まって、 完了しきれない季節が部屋に漂っている。 視界が重くなる。空気が抜けない。 そういう日があるんだと、 少し輪郭が見えた気がした。
text — homeflow編集部