homeflow — kitchen & flow
昔は、もう少し管理できていた。場所を決めて、戻す場所を決めて、それなりに整っていた。冷蔵庫を開けると、少し呼吸できる感じがあった。
でも、子どもが大きくなるにつれて、生活の量が増えた。牛乳がどんどん消える。飲みかけのものが増える。子どもの食べかけ、母が持ってきたおかず、下処理前の肉、発酵の途中。残り物は昼にスープへ流す。そういう生活の途中が、次々と冷蔵庫に流れ込んでくる。
構造は決めている。トレーでざっくり仕切って、それぞれ戻す場所がある。でも、流れ込んでくる量が、構造の容量を少し超えてくる。整っていた場所に、途中のものが重なる。そういうことが、静かに積み重なっていく。
「ごちゃごちゃが好き」なわけではない。本当は、呼吸できる冷蔵庫に戻したい。開けたときに、少し空気が抜ける感じ。昔はそれがあった。今は少し詰まっている。
気力があるとき、一気に下処理をする。肉を切って、魚を捌いて、まとめて仕込む。そうすると一時的に整う。でも、生活はまた流れてくる。次の日には、また途中のものが増えている。ON/OFFを繰り返しながら、なんとか回している感じだ。
最近は、完璧に管理しようとすることより、流れを止めない方向へ少しずつ重心が移っている気がする。整えたい気持ちは今もある。でも、生活の熱量がそれを上回る日もある。そういう時期なんだと思う。少し諦めもあるし、でも戻したい気持ちもある。両方、ある。
綺麗に管理できない、ということではない。今の生活量に、構造が追いついていない、ということだと思う。冷蔵庫も、生活が流れている場所なんだと、少し思い直している。
text — homeflow編集部