homeflow — time & living
片付いていない、というわけではない。役目が終わったと思ったものは、処分している。でも、家の中にはずっと、”まだ時間が終わっていないもの”が残っている。
子どもの年齢差が少しあるから、一度役目が終わったと思った服やおもちゃが、また生活へ戻ってくることがある。小さくなった制服も、下の子が着る流れがまだ続いているから、手放せない。水着も、伸びて着られないものもあるけど、意外とまだ使えるものがある。洋服もそうだ。「また使うかも」とは少し違う。流れがまだ続いているから、今は動かせない、という感じに近い。
絵の具道具、裁縫道具、クレヨン、体操服。完全に終わった感じがまだしない学用品が、外の物置や、二階の押し入れや、クローゼットの中に、静かに積み重なっている。捨てられないのではなくて、まだ終わっていない。その違いが、自分の中ではけっこう大きい。
だから家の中には、違う時間が同時に流れている感じがする。少し前の時間のものと、今のものと、これからまた戻ってくるかもしれないものが、ひとつの家に重なっている。完成した家というより、いろんな時間が少しずつ動き続けている家だ。
整理したい気持ちはある。でも、まだ終わっていない流れを、無理に終わらせたくない。時間が終わったものは手放せる。途中のものを片付けることは、少し違う気がしている。
途中のものが多い家、というのは、生活が長く流れている家なのかもしれない。ごちゃごちゃが好きなわけではない。でも、家の中でいろんな時間が重なっている感じは、悪くないと思っている。
text — homeflow編集部