homeflow — fabric & memory
3〜4歳くらいの頃、ガーゼの布団がないと寝られなかった。
母が隣で寝てくれることもあったけれど、そういう夜も、そのガーゼの布団の端を握りしめていた。ふわふわした感じを口のあたりに当てながら、気持ちいいなと思って寝ていた。
子どもがぬいぐるみや毛布を安心の代わりにするように、自分にとってはそのガーゼの布団がそういうものだったんだと思う。
その後、しばらくガーゼのことを意識することはなかったかもしれない。
でも、ガーゼ生地の服は好きだった。
ガーゼのブラウスを持っていて、大好きだった。自分でも作って、しばらく着ていた。
その後、ガーゼのワンピースを作りかけた。
作りかけたまま、今に至る。
もう10年以上を投げているかもしれない。
妹に赤ちゃんが生まれる時、6重ガーゼのガーゼケットをプレゼントしようとしたら、妹が自分で作りたいと言った。
だから、生地をプレゼントした。
今は家族分のガーゼケットを作ろうと思って、生地を買って休ませている、ということにして、まだ手をつけていない。
今年、使えるかな。
ガーゼは、白くて、やわらかくて、空気を含んでいる感じがする。
洗うほど少しくたっとして、肌に近づく感じ。
きちんと完成させる手仕事というより、昔からずっと体が覚えている好きだと思う。
まだ作れていないけれど、生地があるだけで少しうれしい。
ガーゼは、昔から肌の近くにあると落ち着く布だった。
text — homeflow編集部