いいものが、紛れている店。

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好きなお店は、入る前から少し気配がある。

外から見て、なんとなく入ってみる。入ったら一応ぐるっと見る。何もなければ出る。それだけのことなんだけど、「ここには何かありそう」と感じる店と、そうでない店がある。一瞬で決めているようで、実は少しずつ判断している。

探すものによって、入りたい店の空気は変わる。

会社用の服を買うなら、きれいに整った店がいい。サイズや素材や形がちゃんと見やすくて、安心して選べる場所。そういう時は、整っていることがありがたい。

でも、家のものを探す時は、少し混ざっている場所の方が楽しいことがある。古いもの、変なかたちのもの、少し安そうなもの、でもなんかいいもの。そういうものがガラクタっぽい棚の中に紛れていそうな店に入ると、ウッキウキする。宝探しみたいに、奥まで見たくなる。

私服を探す時も、少し可愛いものが混ざっている店が好きだったりする。変わった形や柄、一見ちょっと変わっているけど、着てみたら可愛いかもしれないもの。普通の棚にすっと並んでいるより、少しだけ浮いているけど、ちゃんと可愛いもの。そういうものがあると、見ていて楽しくなる。

雑多なら何でもいいわけでもないし、整っていれば重いわけでもない。大事なのは、まだ何かありそうなこと。決まりすぎていないこと。自分が見つけられる余白があること。

棚の中に、急に目が止まるものがあると、それだけで少し楽しい。何も買わなくても、ちょっと見てよかったなと思う。

text — homeflow編集部