homeflow — thing & paper
紙袋は、いる。
人に何かを渡す時にいる。ちょっとしたおすそ分けとか、借りていたものを返す時とか、子どもに何かを持たせる時とか。なくてもどうにかなる時もあるけれど、あると助かる。
だから、置いておく。
でも、置いておくとたまる。
小さい紙袋、大きい紙袋、しっかりした紙袋、少しだけ可愛い紙袋。紙が厚めだったり、持ち手がちゃんとしていたり、色がよかったりすると、すぐには捨てられない。
ちょっといい紙袋は、人に何かを渡す時に使う。あまりくたびれていなくて、ロゴが強すぎなくて、持った時にちゃんとして見えるもの。そういう紙袋は、なんとなく取っておく。
でも、たくさんあるのに、いざ使おうとすると、ちょうどいいのがない。
大きすぎる。小さすぎる。横に広すぎる。縦に長すぎる。持ち手が少しよれている。ロゴが目立ちすぎる。これはちょっと違うな、と思って戻す。
紙袋は、あるだけではだめらしい。
ちょうどいい紙袋がいる。
その「ちょうどいい」が、なかなか難しい。入れたいものがすっと入って、持った時に変じゃなくて、相手に渡しても大げさすぎないもの。そういう紙袋は、あるようであまりない。
だから結局、また置いておく。
いるから置いておく。置いておくから、たまる。たまっているのに、ちょうどいいものは少ない。
紙袋って、そういうものなのかもしれない。いると言いながら、たぶん少しだけ、捨てる決断を先延ばしにしている。
text — homeflow編集部