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風呂敷が好きだ。
なかでも好きなのは、おじいちゃんちにあった藍色の風呂敷。綿の、しっかりした布で、濃い紺というより藍色。稲の絵が入っていて、なんとか農業組合みたいな文字も入っている。
なんかいいよね、あれ。
たぶん粗品のようなものだったのだと思う。洒落た風呂敷というより、いかにも実用です、という顔をしている。でも、その感じがとてもいい。
色と素材がちょうどいい。藍色の綿に、稲の絵と農業組合の文字。まじめなのに、ちょっと茶目っ気に見える。きれいにしようとしていないのに、ちゃんといい。
風呂敷は、旅行にもよく持っていく。服を包んで、カバンやスーツケースに入れる。結び目をほどいて広げると、中身が全部見える。どこに何があるか、ぱっとわかるのがいい。
結べば袋みたいにもなるし、クローゼットに引っ掛けることもできる。いらないときは、たたんでしまえる。何なら、スカーフがわりにもなる。
そういうところも好きだ。使っているうちに、やっぱり風呂敷っていいなと思う。
でも、便利というより、風呂敷は布のままなのがいい。包むものにもなるし、袋にもなるし、敷くものにもなる。使わないときは、また布に戻る。
あの藍色の風呂敷は、その感じがよく似合う。
実用的なのに、味気なくない。きれいなのに、飾りすぎていない。ちょっと粗品っぽいところまで含めて、なんか好きだ。
包んで、ほどいて、広げて、またたたむ。
風呂敷は、布のままがいい。
text — homeflow編集部